マンガウマ

馬とマンガとラタクの匣庭

探偵とは

浪漫の権化。ですよね。

NHK総合土曜ドラマ探偵ロマンス』、ツボで毎回観てます。薄紙を透したような和と洋が混在する「帝都」の風景、そして探偵とくれば思い起こすのは高橋葉介先生と山田章博先生。中学生の時に作品に触れて無二の妖美に衝撃を受け、30年来ファンをやっております。ただ、葉介先生の『夢幻紳士』は昭和初期、章博先生の『おぼろ探偵帖』は明治時代の設定で、『探偵ロマンス』は浪漫溢れる大正時代の物語。大正を舞台とした探偵ものというと・・・ 最近読んだ中では冬目景先生の『幻影博覧会』でしょうか。冬目先生らしい一匙のSF要素が加えられた中編作品で、がっつり事件!怪奇!!というわけではないけれど「沁みる」系の結末が待っています。

ドラマの方は明日で最終回、惜しくもありますが楽しみにしています。まぁ「怪盗」の正体はあの人ですよねぇ。心弱き者に近付き、理解者のふりをして世間を揺るがす犯罪の駒として利用する・・・ のかな?初之助くん闇落ちフラグ立ちまくってたし。大団円か、よもやの続編匂わせラストか。後者だったらいいな。